2B+Dとは、INSネット64が、2本のBチャネル(情報チャネル)と1本のDチャネル(信号チャネル)で構成されていることを意味します。 Bチャネルとは、電話、FAX、データ通信、インターネット等の情報を送受信するためのチャネルで、伝送速度が64kbit/sです。 Dチャネルとは、主に発信や着信など回線を制御するための信号を送受信するためのチャネルで、伝送速度が16kbit/sです。 また、パケット通信のお申し込みをしていただくと、情報通信用としても使用できます。 このように、INSネット64は複数のチャネルを備えており、特に、情報を送受信するためのBチャネルが2本あるので、 1つの回線で、2回線分の通信ができるのです。
1回線(または1代表群)に複数の通信機器が接続されている場合に、その中の特定の通信機器に、 直接着信させることを可能にするサービスです。ダイヤルインサービスを契約すると、本来の契約者回線番号とは別に、 複数のダイヤルイン追加番号も利用できるようになります。 発信者が、この番号をダイヤルすると、着信側には、この番号が着番号情報として通知されます。 その際、着信側の通信機器のうち、この番号が設定されているもののみ着信に応答するので、 特定の通信機器に直接着信させることができます。 一般電話回線の場合は、PBXという特殊な機器が必要でしたが、ISDNでは必要ありません。 例えば、XXX1 は電話機、XXX2はFAXというように設定すると、回線は同じでありながら着信させる機器を区別することができます。
ダイヤルインサービスを利用します。ターミナルアダプタの機能により次の2つのパターンがあります。
1.ターミナルアダプタにグローバル着信拒否機能がない場合
ダイヤルインサービスをダイヤルイン追加番号1つ、グローバル着信利用なしで、お申し込みいただき、 ターミナルアダプタのアナログポートにそれぞれ契約者回線番号とダイヤルイン追加番号を設定してください。 この場合、月々のダイヤルインサービス使用料は、2番号分必要で、900円×2で、1,800円となります。
2.ターミナルアダプタにグローバル着信拒否機能がある場合
ダイヤルインサービスをダイヤルイン追加番号1つ、グローバル着信利用で、お申し込みいただき、 ターミナルアダプタのアナログポートの一方に契約者回線番号とグローバル着信ありと設定し、 もう一方にはダイヤルイン追加番号とグローバル着信なしと設定してください。 この場合、月々のダイヤルインサービス使用料は、1番号分のみ必要で、900円となります。
できます。今までの、INSネット64の住宅用のお客様に加え、平成8年9月19日からは事務用のお客様についても ご契約いただけるようになりました。
加入電話とINSネットは、異なるサービスであるため、双方が同じ付加サービスを提供しているとは限りません。 現在、加入電話で利用されている付加サービスが、INSネットの付加サービスにもあれば、今まで同様にお使いいただくことができます。 その際、再度お申し込みをしていただき、必要な工事料金もお支払いいただくようになります。加入電話と同様に、 INSネットにおいても提供している付加サービスには、以下のものがあります。
・キャッチホン(フレックスホンのコールウエイティング機能)
・トリオホン(フレックスホンの三者通話機能)
・転送でんわ(フレックスホンの着信転送機能)
・フリーダイヤルサービス
・クレジット通信サービス
・迷惑電話おことわりサービス
・テレホーダイ(INSテレホーダイ:INSネット64のみ)
注:( )内はINSネットにおけるサービス名
また、加入電話で提供していて、INSネットでは提供していない付加サービスには、以下のものがあります。
・テレジョーズ
・テレワイズ
・テレチョイス
以下のとおりです。 なお、工事費は、NTTがDSU及び通信機器を接続するコネクタ(1個口)を1つ設置する工事を行った場合の例で算出します。
新規で設置する場合 | 加入電話から切り換えて 設置する場合 |
|
契約料 | 800円 | 800円 |
施設設置負担金 | 72,000円 | |
工事費 | ||
交換機等工事費 | 1,000円 | |
屋内配線工事費 | 3,800円 | 1,200円 |
機器工事費(DSU) | 3,500円 | 3,500円 |
機器工事費(機器配線) | 4,500円 | 4,500円 |
基本工事費 | 4,500円 | 4,500円 |
コネクタ代金 | 1,000円 | 1,000円 |
合計 | 90,100円 | 16,500円 |
加入電話の設置場所やINSネット64の設置形態により、費用は異なります。 例えば、3級取扱所(加入電話の契約者回線等の数が400,000人以上の電話サービス、取扱所)で住宅用の加入電話と、 住宅用でDSU買い取り済みのINSネット64を比較すると、
加入電話 2回線 | INSネット64 1回線 | |
---|---|---|
回線使用料 | 1,750円×2=3,500円 | 2,830円 |
付加機能使用料 (プッシュ回線) | 390円×2=780円 | |
屋内配線使用料 | 60×2=120円 | 60円 |
通信料 | 料金体系は同じ | 料金体系は同じ |
合計 | 4,400円+通信料 | 2,890円+通信料 |
通信料は同額なので、INSネット64の方が、月々1,510円お安くなります。 詳しくは、最寄りのNTT支店またはフリーダイヤル0120-494933にお問い合わせください。 |
次の2つの形態が一般的です。
1・非同期/同期PPP変換機能を備えたターミナルアダプタ(TA)を利用する方法
非同期/同期PPP変換機能を備えたターミナルアダプタ、例えば、INSメイトV-1S、AtermIT45、MN128、TA777等を利用して、以下のように接続します。
パソコンのシリアルポート→(RS232Cケーブル)→TA→(ISDN用ケーブル)→DSU
この形態ではターミナルアダプタがパソコンからの非同期信号をインターネット接続用の同期信号に変換します。
2・ISDNボード(またはカード)を利用する方法
ISDNボード(またはカード)自体がISDNインタフェースの同期信号を作り出します。この場合、ターミナルアダプタは不要で、接続形態は以下のとおりとなります。
パソコン(ISDNボード)→(ISDN用ケーブル)→DSU
さらに、パソコン(ISDNボード)→(ISDN用ケーブル)→DSU
さらに、パソコンの機種、OSのバージョンに応じたドライバソフト等が必要になります。通常、これらのドライバソフト等はターミナルアダプタ本体にバンドルされているはずですが、詳細につきましては、通信機器のメーカーにお問い合わせください。
Copyright(c) 1996 Nippon Telegraph and Telephone Corporation 「ISDN Cafe」より転載
masa_n@mxb.mesh.ne.jp last update at:04/08/1997 16:56:34